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【感想】勉強の哲学、来たるべきバカのために。勉強とは変身である!

 #勉強の哲学 #千葉雅也 #勉強 #変身 #バカ #文芸春秋 
 
この記事は約4分で読めます。
  
ーこの本を一言で要約すると
 勉強とは変身であり、勉強する前の自分と違う存在になる手段である。
 
ーどんな人にオススメの本? 
  勉強ってなんのためにやるの?って思ってる人!!
 
みなさんこんばんは!!
本えもんです!!!!!
 
今日はvol.10です。
 
【勉強の哲学 来たるべきバカのために】
千葉雅也著、文芸春秋、2017
 
著者は東京大学で博士課程を取得後、
パリ大学に渡りフランス現代思想を学んでいます。

本書は、ドゥルーズフーコーなど、フランスの大家たちを下地にしている執筆背景があります。
 
著者紹介
1978年栃木県生まれ。東京大学教養学部卒業。パリ第10大学および高等師範学校を経て、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。博士(学術)。哲学/表象文化論を専攻。フランス現代思想の研究と、美術・文学・ファッションなどの批評を連関させて行う。現在は、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。著書に『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生変化の哲学』、『別のしかたで――ツイッター哲学』、訳書にカンタン・メイヤスー『有限性の後で――偶然性の必然性についての試論』(共訳)がある。
文春オンラインより引用
 
 
 
「勉強の哲学とは何か」を考える思考の旅は、

以下のようなメッセージから始まります。


勉強とは、これまでの自分を失って、変身することである。

だが人はおそらく、変身を恐れるから勉強を恐れている。
本書より引用

 

勉強とは「変身」であるといわれても

???

ってなりますよね。下記に補足します。

 

著者曰く、

勉強することで、勉強する前の自分と変わってしまう。

知識が、教養がついてしまう。

そのことで、

周囲との「ノリのずれ」を味わうことになるといいます。

 

 

ここで勉強をやめる人勉強を続ける人に分かれるといいます。

勉強をやめる理由には

周囲とのノリが合わなくなることを恐れることが

一つの原因にあるとも書いてあります。

 

しかし、

勉強を続けることで

新たにノリが合う人々に出会える可能性も出てくるといいます。

勉強とはある種孤独であり、ある種新たな出会いでもあるのでしょう。

ちなみに、タイトルで使用されている「バカ」とは、変身を続ける者のことです。

 

 

 

また、

第4章の「勉強を有限化する技術」の結びが本書全体に貫通する一説だと思ったので、引用します。

 


勉強のきりのなさに打ちのめされず、ある程度で、「一応は勉強したことになる」という状態を成立させる。
情報過剰の現代においては、有限化が切実な課題です。
日々、「一応はここまでやった」を積み重ねる。ある仮固定から、新たな仮固定へと進んでいく。それが、勉強を継続するということ。

だから、これは極論ですが、勉強は、どの段階でやめてしまっても、それなりに勉強したと言える。

中断による仮固定。
これは、読書について、バイヤール(ピエール・バイヤール。フランスの文学研究者。『読んでいない本について堂々と語る方法』(ちくま学芸文庫、2016)の著者。鈴木注)を参照しつつ行ったことと同じです。目次を読むのだって、拾い読みだって、読書である。そもそも、完璧な通読などありえない-。
同様に、ある分野をマスターしたなんていう「勉強完了」の状態はありえません。

(中略)

中断によって、一応の勉強を成り立たせる。
どんな段階にあっても、「それなりに勉強」したのです。完璧はないのです。
しかし、中断の後に、また再開してほしい。中断と再会を繰り返してほしい。
そして、勉強を続けているもの同士の相互信頼に参加してほしい。
勉強を進めるうちに、友が必要になってくるでしょう。友は、教師よりも必要な存在です。
ノリの悪い友と、キモい友と、語りたくなる。
それこそがまさにノリであるノリ、自己目的的なノリを楽しんでいる、来たるべきバカ同士の、互いの奥底の無意味を響かせ合うような、勉強の語り合いへ。

本書より引用

※最後から近い部分にある、「ノリの悪い」や「キモい」は、本書では褒め言葉であり、勉強を進めた者への敬称。

 

中断しつつ、それでも折を見て再開し、さまざまな勉強を横断的に進行させる。

 

その点と点がつながる瞬間

勉強の享楽、自分の欲望を見出すことが出来る

その時こそ、周囲と異なるある種の「バカ」になれる瞬間です。


これこそが、勉強の哲学だと学べる1冊です。

変化しまくって、100万分の1の存在になりましょう!!

 100万分の1の存在ってなに??って方にはこちら
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勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために

 
  
 文春オンラインに著者の文章が載ってます。気になった方は。

著者自身の言葉ですので、このブログの100倍詳しい内容です。bunshun.jp

 
 
明日も更新します☆
 
※敬称略
※本文中のキモイ、バカなどは本書中の意味合いで使用しています。罵詈雑言ではありません。
 
 

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