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【感想】岩本悠の流学日記。地球全体が教科書、ぽれぽれ生きる。

ブログ12日目。

レベル16でリザード進化なので、もうちょい。

 

今日の一冊は旅の記録。

好きなんですよね、こういったノンフィクションの記録。

 

【流学日記】
岩本悠著、文芸社、2003

 

大学3年の末、就職活動がひと段落した時に読んだ本。あれから一年、学生のうちにもう一度読んでみようと思い、読破した一冊です。 

 

タイトルにもあるとおり、本書で語られる海外への学びの旅は、留学ではなく「流学」であって、留まらず、流れるように。世界中を舞台に学びの旅に出た若者の話。

テレビ越し・教科書越しではなく、自分で足を動かし、五感でとにかく本物を見続けた旅。
著者は他人事ではなく、常に自分ごととして物事を捉える。旅の途中で、地球全体が僕の教科書だ、と確信したらしく、なんともスケールの大きい話だと感じました。

 

個人的に、本書に登場する好きな言葉は、「ぽれぽれ」というスワヒリ語です。
ゆっくゆっくり、とか、まあまあ気楽に力を抜いて、という意味らしく、日本人の好きな、ガンバレ、の反対語とイメージしてもらうのがわかりやすいかもしれません。
シンドくて、どうしようもなくなった時、まぁぽれぽれ行くか、という風に使える言葉です。
日本人は働きすぎとよく言われる。不遇なとき、不条理にぶつかったときも、「ぽれぽれ行こう、命まで取られるわけじゃないし」と思考をデトックスできると思います。
口に出してみると、なんだか楽しくなってきませんか?ぽれぽれ、ぽれぽれ。

 

中野にポレポレという映画館があるみたいです。関係あるのかな...?

https://www.mmjp.or.jp/pole2/

 

 

著者は現在、教育改革や地方創生のモデルケースとして注目を集めている、あの島根県海士町の取り組みにも参画しているらしいです。
この島では、修学旅行で海外にホームステイをし、英語で現地の学生にプレゼンテーションをするという。徹底したグローカル教育も行なっており、いまや島外や県外からも入学を希望する者が少なくないそうです。

 

溢れ出るエネルギーをどう使うか、自分のためか、目の前の人のためか、見えない場所にいる人々のためか。
若いうちにたくさん学ばせてもらったお礼に、将来なにかを地球に還元していきたい。
まだ実感はわかないが、そんな考えを与えてくれる一冊でした!

 

流学日記

流学日記

 

 

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