ビジネス書からはじめよう

最新のビジネス書や話題の本、わかりやすく面白い情報を発信していきます

                     

【感想】司馬遼太郎から学ぶ日本史。坂本龍馬は司馬遼太郎のおかげで有名になった!!

#司馬遼太郎 #司馬遼太郎から学ぶ日本史 #磯田道史 日本史 #ビジネス書 #レビュー #感想
#坂の上の雲 #国盗り物語 #燃えよ剣 #日露戦争 #太平洋戦争 #21世紀 #孫正義
#ソフトバンク #神田 #神保町 #司馬遷
 
この記事は約7分で読めます。
  
ーこの本をざっと要約すると
過去に学ぶって超大事!!21世紀の生き方は司馬遼太郎から学ぶことができる!!
 
ーどんな人にオススメの本? 
司馬遼太郎ってどんな人?と興味がある人!もっと知りたい人!
 
司馬遼太郎」で学ぶ日本史
磯田道史著、NHK出版、2017
 
みなさんこんばんは!!
本えもんです!!!!!
 
今日はvol.11です。
 
司馬遼太郎を名前くらいしか知らない人!!
 
大丈夫です!!!
僕もこの本を読んで詳しく知ったので!!!
NHKでやってた「坂の上の雲」の作者だったかな、くらいの理解でした。笑
本記事を読んで、一緒に司馬遼太郎のことを知りましょう。 

 

著者紹介

1970年生まれ。歴史学者。(日本近世・近代史・日本社会経済史)。国際日本文化研究センター准教授。単著多数、歴史を扱ったもので10冊以上を数える。(Wikipediaを基に作成)

磯田道史 - Wikipedia

 

本書の紹介

数々の歴史小説を著した司馬遼太郎の人生・著作や執筆への姿勢を分析し、司馬史観と呼ばれる、司馬遼太郎が21世紀を生きる我々に伝えたかったことを考えるための一冊。

 

本書の章立て

第1章 戦国時代は何を生みだしたのか
第2章 幕末という大転換点
第3章 明治の「理想」はいかに実ったか
第4章 「鬼胎の時代」の謎に迫る
終章 二一世紀に生きる私たちへ

 

 

司馬遼太郎の執筆背景さっくり解説


司馬遼太郎が生きた1923年から1996年までの72年間

この期間は太平洋戦争も含まれます


司馬遼太郎自身が太平洋戦争に参加した経験をもとに

なぜ日本が世界と戦争するという方向に舵を切ってしまったのか

数々の著作からメッセージを送ってきました。

 

 

 内容紹介

 

なぜ日本が世界と2度の戦争を起こしてしまったのか

  

司馬遼太郎

なぜ日本は失敗したのか

なぜ日本陸軍は異常な組織になってしまったのか

という疑問から、その原因を歴史に求めました。

 

その一つの原因を大日本帝国憲法の制定の背景に指摘しています。

 

大日本帝国憲法についてですが、

当時のドイツはヨーロッパでは後進的な国で、市民社会がまだできておらず、君主の権力が非常に強いものでした。

それが当時の指導者・伊藤博文たちには、日本の国情によく似合っているように思えたのです。


ヨーロッパという名の憲法国家のブティック(洋服屋さん)に日本が入ってみたようなものです。

その当時、ドイツという服を着て歩いているのがいちばん華々しく、自分の体にも合いそうでした。ちょうどいいと、試着室でプロイセンドイツの服を着てみたところ、これがなかなかピッタリでした。天皇や政府といった頭や上半身の大きな当時の日本の体つきに合っていたのです。


指導者のなかには大隈重信や学者の福沢諭吉のように「イギリスの服のほうがいい」と言い張った人もいました。しかし、伊藤博文ちは「だめだ」と言って、大隈を政府から追いだし、結局、ドイツ服を買って帰りました


そして、天皇の国家がドイツ服を着て大日本帝国を名乗ったのです。ところが、このドイツ服には落とし穴がありました。
この服に合わせた軍隊ブーツ(軍靴)が、なんと一度履いたら死ぬまで踊り続ける「赤い靴」だったのです。


日本は軍事国家になって踊り続け、

右足の陸軍、左足の海軍という足を切り落とされるまで止まらなかったという、恐ろしい結果になったというのが、昭和に至るこの国の歴史です。

 本文より引用

 

 

話は変わりますが、タイトルにもある

坂本龍馬司馬遼太郎のおかげで世に知られるようになった

その意味を解説します。

司馬遼太郎の功績。

それは、大村益太郎や坂本龍馬といった人物の魅力を「発見」し「宣揚」した功績に表れている。


実は、現代では広く知られている、明治維新の立役者坂本龍馬は、決して無名の志士ではなかったが、明治に生き残った元勲たちが目立っていくなかで、ある程度忘れられた存在であったという。つまり、龍馬は戦後社会で一般的にはそれほど知られた存在ではなかったという。


史料や回想録の多くにあたり、小説を著し、龍馬を国民的英雄に押し上げたのである。
これは、小島法師(琵琶法師)が残した、楠木正成の活躍を描いた太平記」と同じである。

もともとは河内の国の小さな豪族に過ぎなかった楠木正成を、忠義の士として世に送り出したのが「太平記」である。


歴史というのは、強い浸透力を持つ文章と内容で書かれると、読んだ人間を動かし、次の時代の歴史に影響を及ぼす。
上記の点で、司馬遼太郎も琵琶法師も歴史をつくる歴史家といえる。

本書より引用

 

また

司馬遼太郎は誰よりも文献にあたった作家といわれています。

 

一説によると、
司馬遼太郎日露戦争の小説を書き始めると、古書であふれている神田神保町から日露戦争関連の本が姿を消した
とも言われています。
あたれるだけの文献を購入し読破する。
だからこそ、多くの名作を世に送り出すことができたのだと思います。 
 
 
ここで補足ですが、
司馬遼太郎が示した歴史観は一面的なものにすぎないという意見が存在します。特に乃木希典の活躍について懐疑的な司馬遼太郎の考えには否定的な人も多いと思います。
 
 
歴史は一面的ではなく多面的にみるべきです。
だからこそ、読者の我々は司馬遼太郎リテラシーを持つことが必要です。
 
リテラシーを持つためにも本書は、
司馬遼太郎について軽く知ってみたい
と思う方の入門編としてオススメです。


最後に
21世紀を生きる読者に向けたメッセージを紹介します。
司馬さんは、日本国家が誤りに陥っていくときのパターンを何度も繰り返し示そうとしました。
(中略)
その国の人々が持っている「くせ」「たたずまい」、簡単に言えば「国民性」といったものは、100年や200年単位でそう簡単に変わるものではありません。
であるならば、20世紀までの日本の歴史と日本人を書いた司馬遼太郎さんを、21世紀を生きる私たちが見つめて、自分の鏡として備えていくことはとても大切ですし、司馬さんもそれを願って作品を書いていったはずなのです。
本書より引用
 
司馬遼太郎を読んで、21世紀を生きる力と教養を身に着けましょう!!
 
 
余談
司馬遼太郎といえば、今日の経営者にも多くの影響を与えています。
なかでも孫正義司馬遼太郎多大な影響を受けていますね!!昔闘病中に読みふけり。坂本龍馬が大好きになったそうです。
その影響で、社内に坂本龍馬銅像も置くほどの入れ込みようです。
司馬遼太郎がいなければ今日のソフトバンクはなかった。
言い過ぎかもしれませんが、それほど切っても切れない関係だと思われます。

 

「司馬?太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)

「司馬遼太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)

 

 

司馬遼太郎

1932年ー1996年。日本の小説家、ノンフィクション作家、評論家名の由来は「司馬遷(はるか)に及ばざる日本の者(故に太郎)」から来ている。「竜馬がゆく」「燃えよ剣」「国盗り物語」「坂の上の雲」など、著書多数。(Wikipediaを基に作成)

司馬遼太郎 - Wikipedia

 

 
明日も更新します☆
 
※敬称略
  

 

【管理人オススメ記事のご紹介】

 

カラーセラピストエリカの紹介

 

www.rainday2626.com