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【感想】何のために働くのか。働くことは2つの意味がある。それは「カセギ」と「ツトメ」だ。

ブログ39日目。

 

在宅期間も終了するため、今日で一旦毎日更新は終了します。

また記事をあげられるようになった際にはよろしくお願いいたします。

 

 今日の一冊

【何のために働くのか 自分を創る生き方】

寺島実郎著、文藝春秋、2013

 

一言でいうと、「働く」ことには2つの意味があります。

それは、「カセギ」と「ツトメ」です。

 

「カセギ」は稼ぐこと、生存に必要な金銭を享受するために働くことを意味する。言い換えれば、経済的自立を表す。

 

一方、「ツトメ」は社会参画や社会貢献を表す。

社会に必要なこと、もっと社会をよくしたいという思いから、金銭だけでないもののために働くことが「ツトメ」である。

昔の「お勤め」というのも、自分の稼ぎ以上に家であったり地域、国のために働いていたことも関連しています。

 

 

本書の内容に今を生きるものからコメントするのであれば、カセギとツトメが両立することは昔より幾何か容易になっていると思います。

理由は、インターネットの力です。

 

社会貢献活動も、インターネットによってマネタイズの間口が広がり、持続可能性を高め始めた。実は、NPOやボランティアなど「ツトメ」側の活動は、クラウドファンディングと非常に相性がいい。

 

自分は直接赴いて参加はできないけど、お金を出すことで間接的に参加することはできるよ、と参画しやすくなった。

参加者数も見える化できるため、尚いいと考えています。

 

今後、カセギとツトメはお互いの境界を徐々に溶かしながら、融合していくと考えています。

 

最後に、本書でも紹介されている『ヨイトマケの唄』を紹介します。

2012年の紅白で美輪明宏が印象的に歌い切った姿を思い浮かべる人も多いと思います。

 


ヨイトマケの唄 〜紅白歌合戦より〜

 

 

この歌に、働くことの意義や意味を見出す人も多いだろう。私もその1人です。

 

 

何のために働くのか、その意味を考えさせてくれる1冊です。

  

 

 

 

【感想】わかりあえないことから。コミュニケーション能力とは何なのか?いま、本当に必要なこと。

ブログ38日目。 

 

今日の一冊

【わかりあえないことからーコミュニケーション能力とは何か】

平田オリザ著、講談社、2012

 

 

本書の内容を一言でいうと、

企業が要求する「コミュニケーション能力」の定義に「矛盾」がある。

若い人にコミュニケーション能力がない、というのはこの矛盾に気づかない人の言い分です。

 

コミュニケーション能力の「矛盾」とは何か。

本書で解説する企業が要求するコミュニケーション能力は、2つに分けられます。

 

一つは、異文化理解能力であり、多様性を理解し、異なる価値観を持つ人の中でも自分の主張ができる能力です。

 

一方、実際に現場で多くの場合求められるのは「空気を読む力」であり、上司の意図を察する「部下力」だといいます。

 

 

この2つの事実に気づかないと、「コミュニケーション能力とは何か」という問いには答えられません。

 

人と人はわかりあえるのか、言葉のギャップは埋められるのか。

演劇も手掛け、言葉の世界に挑戦する著者が贈る一冊です。

 

 

 

 

【感想】語彙力こそが教養である。語彙が豊かになれば、見える世界が変わる。

ブログ37日目。

 

 今日の一冊

【語彙力こそが教養である】

齋藤孝著、KADOKAWA、2015

 

一言でまとめると、

語彙力が豊かになると、見える世界が一変します。

 

 

豊かな語彙力とは50色ある色とりどりの色鉛筆のようなものである。

逆に、貧しい語彙力では2色鉛筆のように、偏った言葉や考え方が生まれてしまう。

 

語彙が増えることで言葉の幅、会話の幅、思考の幅、ひいては人間関係や仕事の幅まで広がります。

 

豊かな語彙力習得のためには、まず本や知識人の考えに触れ、1色ずつ語彙を増やしていくことが肝要です!

 

1色ずつ、自分の世界を変えていきましょう!

 

 

齋藤孝の本だけあって、すらすら読めます。

声に出して読みたい日本語もいつか紹介します。

 

 

 

語彙力こそが教養である (角川新書)

語彙力こそが教養である (角川新書)

 

 

【感想】これ、いったいどうやったら売れるんですか?身近な疑問からはじめるマーケティング

ブログ36日目

 

今日の一冊

【これ、いったいどうやったら売れるんですか?身近な疑問からはじめるマーケティング

永井孝尚著、SBクリエイティブ、2016

 

本書は、マーケティングの基本の基本をわかりやすく教えてくれる1冊です。

 

レッドオーシャンブルーオーシャン、バリュープロポジション、ドミナント戦略

 

プロモーション戦略とマーケティングミックス(4P)。

 

なぜセブンの隣にセブンがあるのか。

なぜきゃりーぱみゅぱみゅはブレイクしたのか。

雪の北海道で育ったマンゴーが売れる?

 

世の中には不思議な現象が多くみられます。

実は、マーケティングに裏打ちされたものばかり。

 

その秘密を知る共犯者に、あなたもなりませんか?

 

きっと見える世界が今日から変わるはず。

 

 

  

マンガ版から私は入りました。内容をかみ砕いて面白く描いています。

合わせて読むのが◎。

 



 

【感想】大家さんと僕。手塚治虫文化賞受賞をした、カラテカ矢部の心がほっこりする話。

ブログ35日目。

 

今日の一冊

【大家さんと僕】

矢部太郎著、新潮社、2017

 

お笑い芸人、カラテカ矢部が著した一冊。

戦争を経験した大家さん。矢部にとっての「あたりまえ」は、大家さんにとって「新鮮なもの」に映ります。

その逆も然り。

 

みんな違ってみんないい。

あたりまえのことをあたりまえと改めて考えさせてくれます。 

 

30分足らずで読めます。

ちょっとした時心が癒される1冊。

 

大家さんと僕

大家さんと僕

 

 

 

【感想】リストラなしの「年輪経営」いい会社は「遠きをはかり」ゆっくり成長

ブログ34日目。

 

今日の一冊

【リストラなしの「年輪経営」 いい会社は「遠きをはかり」ゆっくり成長】
塚越寛著、光文社、2014

 

 

舞台は長野県、伊那食品工業株式会社。

著者は、その社長塚越寛その人。

48年間増収増益を続けた会社について知れる1冊。

2014年までの20年間、会社が嫌でやめた人は一人もいないといいます。

転職、リストラ、世の中には様々な話があります。

そんななか、全く異質の存在として残っている会社の紹介です。

あのトヨタも参考にするという伊那食品工業株式会社。

木の年輪のように毎年毎年たくましく成長していく会社です。 

 

 

 

転職を考えている人、経営者にぜひ読んでほしい1冊。 

 

 

 

  

 

 

 

 

【感想】「価格」を疑え。携帯料金、ビール、地下鉄運賃、、不思議な値段なものばかり。値段を歪ませているのは誰だ!

ブログ33日目です。

 

今日の一冊

【「価格」を疑え なぜビールは値上がりを続けるのか】

吉川尚宏著、中央公論新書、2018

 

なぜ携帯電話は安くならないのかー

昨今、菅官房長官の「4割下がる余地がある」発言で、携帯電話の料金の引き下げに関する議論が活発になっている。本書は、その質問に大胆に答える1冊です。

携帯電話はどういう背景、試算で決まっているのかまで知ることができる一冊。

 

そのほかにも、ビール、バター、地下鉄切符などにも切り込んでいきます。

 

私たちが日常で抱える疑問に答えつつ、非常に読みやすい1冊。